Wi-Fiルーターの役割とは?光回線に合ったルーター選びのポイントもご紹介
公開日:2024/06/18

スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどを自宅やオフィスで使う場合、多くの方がWi-Fiを活用しているでしょう。複数の機器をWi-Fiに接続するときは、ルーターが必要になりますが、ルーターの意味や機能をよく理解せずに利用している方も多いと思います。それでは、Wi-Fiルーターの機能を十分に生かしきれず損をしているかもしれません。
「どのような役割の機器なのか」「なぜ必要なのか」をしっかりと理解し、Wi-Fiルーターを快適に活用しましょう。
この記事では、Wi-Fiルーターの概要や光回線に合ったルーター選びのポイントなどをご紹介します。
まずは光回線に接続するための端末を紹介

「ルーター」についてはご存じの方も多いかと思われますが、光回線を使うためにはそのほかに「ONU」という機器も必要になります。「ONU?」とクエスチョンマークが浮かんだ方も多いのではないでしょうか。まずは、それぞれの装置の意味と役割について解説します。基本からしっかり押さえていきましょう。
ONU
ONUは「Optical NetWork Unit」の略称です。日本語では「光回線終端装置」と訳されます。このONUを端的に説明すると、光ファイバーから送られる光信号をデジタル信号に変換する機能のことです。
まず前提として、光回線で送られてくる光信号は、そのままではスマホなどの各種端末で認識ができません。ONUを介して光信号をデジタル信号に変換する必要があるのです。
自宅で光回線を使うには、はじめに電柱などから光ファイバーケーブルを自宅に引き込み、ONUに接続します。次にONUと各種端末をLANケーブルで接続し、光回線インターネットが利用できるという仕組みです。
なお、ONUには端末が送信するデジタル回線を光信号に変換する機能も備えています。すなわち、メールの送信やデータのアップロードといった上りの通信もONUが担っているのです。
ルーター
ONUの役割が信号の変換であるのに対し、ルーターの役割は、複数の端末をインターネットに接続させることです。
ONUと端末をLANケーブルで接続すれば光回線インターネットが使えることは前述しました。ただし、この方法では1台の端末しかつなげられません。そこでルーターが必要になるのです。ONUにルーターを接続することで、複数台のパソコンやタブレット、スマートフォンといった端末で同時にインターネットを楽しむことが可能になります。
なお、光回線の契約時にルーターのレンタルを行っている通信会社はごくわずかです。基本は、自身でルーターを購入し設置する必要がありますが、一部ではルーター機能を備えた「ONU一体型」のホームゲートウェイの貸し出しを行っている通信会社もあるようです。このようなサービスを利用すれば、ルーター購入の手間が省け、複雑になりがちな配線処理に悩まされることもないでしょう。
光回線のスペックに適したルーターとは?

ルーターの意味と機能について解説しました。では家電量販店やネット通販にあふれているルーターの中から、どんなものを選べばよいのでしょうか。
光回線は超高速通信を実現し、日進月歩でさらに技術を発展させ続けています。ここからは、光回線に関する専門用語と、光回線のスペックに適したルーターについて解説します。ルーター選びの参考にしてください。
IPv6に対応
IPアドレスはインターネット上の住所のようなものです。従来のIPv4ではインターネットの普及によるIPアドレスの枯渇が問題となりつつありましたが、新しい規格であるIPv6では、生成できるIPアドレスの数が大幅に増え、事実上無制限になりました。
ただし、ルーター選びにおいては、IPv6対応であれば万事解決というわけではありません。現状ではWebサイトや端末側がIPv6に未対応であるものもあるため、理想的にはIPv4も利用できる状態にしておくのが理想的といえます。すなわち、回線業者・ルーター共にIPv6とIPv4の両方に対応していることが重要なのです。
Wi-Fi6(11ax)への対応は必要?
Wi-Fi6はWi-Fiの6番目の規格で、従来のものと比較して通信速度の速さが主な特徴です。
また、以下の点もWi-Fi6のメリットとして挙げられます。
- 複数端末の接続にも耐えられ、快適な通信環境が確保できる
- 消費電力が抑制できる
- セキュリティ面が強化されている
ただし新しい規格ゆえのデメリットもあり、対応しているルーターやスマートフォンが少ないのが現状です。例えばiPhoneでは、第2世代iPhone SEとiPhone 11シリーズ以降が対応機種になります。
間取りや広さが適しているか
ルーターのパッケージには、ほぼ漏れなく「間取りの目安」の記載があります。これは価格帯ごとにルーターの性能に差があるためで、自宅の間取りと合わないルーターを購入してしまうと壁やドアなどが障害物となり電波が阻まれ、快適な通信環境が構築できないのです。
間取りに対してルーターのスペックが低く、電波が弱い場合、メッシュWi-Fi対応のルーターの使用をおすすめします。メッシュWi-Fiとは、電波をメッシュ状に飛ばすルーターで、障害物があっても迂回して通信するため、ご自宅のどこにいても速く安定したネットワーク環境が保たれるという特徴があります。
またメッシュWi-Fiは、1つのSSID(ネットワーク名)で動作するため、親機と子機で異なるSSIDを使用するというつなげ方をしていても手動で接続を切り替える必要もありません。
接続台数
今やインターネット回線を必要とするのはパソコンやタブレット、スマートフォンだけではありません。サブスクリプションの動画配信サービスが観られるスマートTVやスマートスピーカー、エアコンなどにもWi-Fi機能が搭載されています。
そこで重要となるのがルーターの同時接続可能台数です。ルーターによっては接続可能台数が20台以上にのぼるものもあります。購入する際はご自宅のインターネット環境を考慮して、使用端末が何台あるのかをあらかじめ把握しておきましょう。
最新通信技術への対応
ルーターのスペックはさまざまです。以下、昨今搭載されている便利な最新通信技術を紹介します。
- ビームフォーミング
- 集中して特定の端末に電波を飛ばす技術です。端末の場所検知機能を備え、必要量に応じた電波を発信できるため、全方向に飛ばす従来のルーターに比べて、安定した通信と速度を期待できます。
- MU-MIMO
- 複数のアンテナを用いて通信速度を高める「MIMO(マイモ)」の強化版です。従来のMIMOは1台の端末にしか使用できませんでしたが、強化されたことにより同時に複数端末でも利用できるようになりました。上記のビームフォーミングにも対応しています。
- バンドステアリング
- Wi-Fiの通信周波数は主に5GHzと2.4GHzがあります。5GHzはWi-Fi専用電波なので電波干渉を受けづらい反面、電波範囲が狭いため障害物に阻害されやすく、2.4GHzは電波干渉を受けやすいのが欠点です。それぞれに適した場面がありますが、適宜最適な周波数に自動的に切り替えるのがバンドステアリング機能です。どこにいても常に安定した通信を確保することができます。
- OFDMA
- 帯域を細分化し、複数の端末からアクセスしても安定した通信環境を確保する機能です。多くのWi-Fi機器を使用している場合でも安定した通信ができます。
これら最新通信技術は、絶対に必要というわけではありません。
オンライン対戦ゲームをプレイする場合は、高速で安定した通信は必須となる技術でしょう。しかし動画コンテンツやネットサーフィンをする程度の用途であれば、あまり顕著な差は発生しません。用途によって、オーバースペックではないかを意識するとよいでしょう。
光回線なら@T COM(アットティーコム)ヒカリ

@T COM(アットティーコム)は、さまざまなインフラサービスを行い信用のあるTOKAIグループが、提供するインターネットプロバイダーサービスです。
@T COM(アットティーコム)独自の光回線をはじめ「auひかり」「ドコモ光」「フレッツ光」など、お客様のご使用中の回線で利用できます。
また格安モバイルサービス「LIBMO」もあり、@T COM(アットティーコム)会員様だけのお得なセット割引も提供しております。
@T COM(アットティーコム)ヒカリについて詳しくはこちら
まとめ
この記事では光回線に接続するための端末の紹介から、光回線のスペックに適したルーターなどに関して解説してきました。
今やインターネットといえば光回線が当たり前といっても過言ではありません。しかし、通信速度の速さ以外、よくわからないまま利用している方が多いのも事実です。この機会に、Wi-Fiルーターへの知識を深め、さらに便利な光回線インターネットの環境を構築してみてはいかがでしょうか。
@T COM(アットティーコム)ではお客様のニーズに合わせたさまざまな光回線インターネットを提供しているプロバイダーサービスです。この機会にぜひご利用をご検討ください。