インターネットに必要な“プロバイダ”って何?初心者でも分かるように解説します
公開日:2024/08/19

自宅に固定回線のインターネットを新たに導入したい場合、回線だけ引いても接続できません。プロバイダとの契約も別途必要です。
この「プロバイダ」について、言葉はよく聞くものの、何をしてくれる会社なのかあまりよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。プロバイダと契約をする前に、どのような役割を果たしているのか把握しておきたいところです。また、プロバイダの選び方なども気になるでしょう。
本記事では、インターネットに必要なプロバイダについて初心者向けに解説します。
list目次
インターネットの回線を契約する際に聞く“プロバイダ”とは?

プロバイダとは、回線を通じてインターネットに接続する役割を果たしている事業者のことです。正式にはインターネット・サービス・プロバイダと言い、頭文字を取ってISP(アイ・エス・ピー)と略されることもあります。
一般家庭に届いているインターネット回線は、プロバイダのアクセスポイントにつながっています。そして、プロバイダのアクセスポイントを経由してWebサイトなどに接続できる仕組みです。
回線のインフラから直接Webサイトには接続できません。そのため、プロバイダが提供するアクセスポイントを経由しています。
プロバイダの役割とは?ないとどうなるの?
プロバイダはアクセスポイントを提供していますが、具体的にどのような役割を果たしているのか気になるでしょう。では、プロバイダが果たしている具体的な役割を見ていきましょう。
役割① IPアドレスの割り当て
IPアドレスは、インターネット上で住所としての役割を果たしている文字列です。インターネットに接続されているデバイスには、どれもIPアドレスがあります。
インターネット回線で通信をする際は、IPアドレスで送信先を区別する仕組みです。そのため、プロバイダがないとIPアドレスも割り当てられないため、データの送受信ができません。Webサイトへのアクセスもできなくなります。
IPアドレスの割り当ては、プロバイダが果たす役割の中でも、もっとも重要な役割です。
役割② メールアドレスの提供
プロバイダは契約者に対してメールアドレスを提供しています。プロバイダのドメインを使用しているため、メールアドレスを見ればどこのプロバイダを利用しているのか分かる仕組みです。
プロバイダが提供しているメールアドレスは、メールの送受信や他のサービスのアカウント登録などに使用できます。また、フリーメールとは異なり、信頼性が高いのが特徴です。
フリーメールアドレスが一つあればそれで十分と思われる方もいるかもしれません。しかし例えば、会員登録の際にフリーメールでの登録を受け付けていないサービスがあった場合に、プロバイダのメールアドレスを持っていて助かった、といったこともあります。
役割③ 付帯サービスの提供
IPアドレスとメールアドレスがあれば、インターネットを利用する上で特に困ることはありません。しかし、多くのプロバイダでは、より便利にインターネットを利用できるようにさまざまな付帯サービスを提供しています。
付帯サービスの具体的な内容は各プロバイダによってさまざまです。例えば、セキュリティ対策やオンラインストレージサービスなどが挙げられます。
@T COM(アットティーコム)では、1契約でスマホやパソコンなど7台までインストールできるセキュリティオプションサービス「TOKAI SAFE」を提供しております。
プロバイダとの契約における注意点

プロバイダと契約する際には、回線事業者とは別に契約する場合と、回線事業者とまとめて契約する場合があります。
別々に契約するケースは、主にマンションなどの集合住宅で利用する場合に多いです。光回線の工事のみ済んでいて、プロバイダは入居者が各自で契約するというパターンがよくあります。
また、戸建て住宅でも、回線のみのサービスを提供している事業者に申込みをする場合には、プロバイダは別途契約が必要です。この場合、料金も回線事業者とプロバイダに対して別々に支払います。
回線とプロバイダをまとめて契約できるのは、回線とプロバイダの両方のサービスを提供している事業者に申込みをする場合です。光コラボレーションが代表的な例として挙げられます。この場合、契約は1箇所で済み、料金も回線の分とプロバイダの分がまとめて請求されます。
光回線の種類について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

光回線にも実は種類がある!それぞれの特徴について一覧で解説
プロバイダのみの変更は可能?
既に自宅でインターネットを利用している場合、回線は変更せずプロバイダのみを変更できます。
プロバイダを変更する際は、まず変更先のプロバイダに申込みを済ませましょう。そして、利用開始日が決まってから現在利用中のプロバイダの解約手続きを行います。この際に、解約日は変更先のプロバイダの利用開始日後に設定するのがポイントです。そうすれば、どちらも利用できない期間が発生せずに済みます。
なお、変更先のプロバイダの利用開始日前にIDやパスワードなどの情報が送付されてきます。その情報に合わせて、ルーターの設定変更なども必要です。
プロバイダを選ぶ際の観点

プロバイダは一度契約してから別のプロバイダに乗り換えられますが、手続きに手間がかかります。プロバイダ選びでの失敗はできるだけ避けたいでしょう。
では、プロバイダを選ぶ際には、どのような観点で選べば良いのか、チェックしておくべきポイントについて見ていきましょう。
料金
プロバイダを選ぶ際に、まずチェックしたい項目が料金です。プロバイダによって料金には少なからず差があります。プロバイダ選びの際には料金が高すぎないかどうかよく確認しておきましょう。
平均的な料金相場としては、戸建てタイプなら月額1,000円強です。安いところだと1,000円を切るところもあります。
マンションタイプだと全体的に戸建てタイプよりも安く、月額800円前後が相場です。戸建てタイプと同じプロバイダで比較すると、マンションタイプは2~3割程度安く済みます。
回線速度や安定性
同じ回線を使用する場合でも、プロバイダによって速度や安定性に差が出ることがあります。速度が遅い場合や不安定な場合には、快適に利用できないため、回線の速度と安定性はプロバイダ選びで重要な要素です。
最近ではIPv6に対応しているプロバイダが増えています。IPv6というのは、インターネットの通信方式の種類です。現在ではIPv4とIPv6が使用されていますが、このうちIPv6は混雑を回避しやすい仕様でスムーズに通信できます。回線速度の理論値が同じ場合でも、IPv6なら、通信速度が安定しやすいです。オンラインゲームやオンラインミーティングなども、途中で固まったり飛んだりしにくく、快適に利用できるでしょう。
プロバイダによってIPv6に対応しているところと非対応のところがあります。プロバイダ選びの際には、IPv6に対応しているところを選ぶのがおすすめです。
キャンペーンなどもチェックしてお得に入会したい
プロバイダ各社では、新規入会者を対象にして独自のキャンペーンを開催していることが多いです。例えば、キャッシュバックや、月額料金が一定期間割引になるという内容のキャンペーンがよくあります。
料金や回線速度、安定性などでプロバイダをいくつか絞り込んでから、キャンペーンの内容を比較して決めるのが良いでしょう。
また、適用されるキャンペーンは契約するプランによって異なる場合もあります。申込みをしようとしているプランがキャンペーンの対象になっているかどうかも重要です。
光回線のプロバイダなら@T COM(アットティーコム)

@T COM(アットティーコム)ではNTT東日本とNTT西日本のフレッツ光対応のプロバイダサービスを提供しています。戸建て住宅用のファミリータイプの場合には標準プランで月額1,540円(税込)です。マンションタイプなら月額1,320円(税込)で利用できます。
光回線で利用するプロバイダを探しているのであれば、ぜひ@T COM(アットティーコム)をご検討ください。
まとめ
プロバイダは、IPアドレスを割り当ててアクセスポイントを提供し、インターネットに接続できる状態にしてくれる業者です。インフラの提供をする回線事業者とは役割が異なります。自宅でインターネットを利用するためには、回線とプロバイダの両方が必要です。どちらか片方だけでは、インターネットを利用できません。
最近では回線とプロバイダがセットになっているサービスも多いです。しかし、賃貸住宅などでは回線のみ工事済みでプロバイダを別途探して契約しなければならない場合もあります。
プロバイダを選ぶ際には、料金や速度、安定性、キャンペーンなどをチェックしておきましょう。
- 本記事の情報は2024年7月時点のデータに基づくものです。