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光回線が100Mbpsしか出ない理由。回線速度の目安・確認方法と解決策

公開日:2024/11/27

光回線が100Mbpsしか出ない理由。回線速度の目安・確認方法と解決策

光回線は通信速度が速いことが魅力です。しかし、光回線を使用していても100Mbps程度の速度しか出ないケースがあります。この100Mbpsという速度は、光回線の最大速度(理論値)と比べると遅いため、何かおかしいのではないかと疑問に思う方もいるでしょう。用途によっては100Mbpsでは速度が不十分で、快適に利用できないこともあります。原因を究明して改善を図りたいところです。
本記事では光回線で100Mbpsしか出ない場合の主な原因や解決方法、回線速度の目安などについて解説します。

通信速度の単位とは?

通信速度の単位とは?

光回線の速度について考えるなら、まずは通信速度の単位の種類や意味について確認しておきましょう。
光回線の通信速度でよく使用される単位は、GbpsとMbps、kbpsの3種類です。これら3種類の単位はbpsという単位が元になっています。
bpsというのは「bits per second」の頭文字を取って略したものです。1秒間に送受信できるビット数を示しています。1bpsなら1秒間に1ビットのデータを送信できるという意味です。kが付くと1,000倍、Mが付くとそのさらに1,000倍、Gが付くとそのさらに1,000倍になります。
そのため、Gbps・Mbps・kbpsは次のような関係です。

  • 1kbps=1,000bps
  • 1Mbps=1,000kbps
  • 1Gbps=1,000Mbps

本記事で焦点を当てる「100Mbps」という速度は、1秒間に100Mビットのデータを送受信できるという意味になります。
なお、PCやスマホではデータ容量はビットよりもバイトという単位で表示されることが多いでしょう。1ビットは1バイトの8分の1のデータ量です。そのため、100Mbpsの速度なら1秒間に12.5MB(メガバイト)のデータを送信できるという意味になります。

【用途別】通信速度の目安

必要な通信速度は用途によって異なります。同じ通信速度でも、用途次第では十分な速度と感じることもあれば、別の用途では遅すぎてストレスに感じることもあるでしょう。そのため、通信速度が速いか遅いかを考える際には、目安となる通信速度を把握しておく必要があります。
用途別の通信速度の目安は、次の表の通りです。

用途 必要な通信速度
メールやSNSなどテキストのみの送受信 1Mbps
Webサイトの閲覧 3~10Mbps
ストリーミング配信動画視聴(フルHDまで) 5~10Mbps
ストリーミング配信動画視聴(4K) 20~25Mbps
ビデオ会議 10~30Mbps
オンラインゲーム 30~100Mbps以上

オンラインゲームをする場合、最低でも30Mbps以上が必要ですが、理想は100Mbps以上の速度が欲しいところです。
光回線の速度が100Mbpsまでしか出ない場合、時間帯や状況によっては100Mbpsを下回ることも考えられます。そのため、オンラインゲームが快適にプレイできないこともあるでしょう。
オンラインゲーム以外の用途でも、ルーターに複数のデバイスを接続してそれぞれが通信を行っていると、各デバイスの通信速度が遅くなることがあります。例えばルーターに接続した5つのデバイスで4K動画をストリーミング視聴する場合、回線速度が100Mbpsしか出ていないと、単純計算で1デバイスあたり20Mbpsの速度になってしまいます。この速度では4K動画は満足に視聴できないでしょう。
インターネットの通信速度については、こちらの記事もご覧ください。

Wi-Fiの速度の目安と、より速くする方法とは

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回線速度は簡単に測定できる

光回線で速度が遅いと感じていても、具体的な速度が分からない人もいるでしょう。回線速度を知りたいときは、スピードテストサイトを利用すれば簡単に測定可能です。
例えば次のようなスピードテストサイトがあります。

FAST.comならサイトにアクセスするだけで自動的に回線速度測定が行われます。他の3つのサイトも、アクセスして測定開始のボタンをクリックするだけで測定可能です。いずれのサイトでもダウンロード速度とアップロード速度が測定されます。FAST.comとSpeedtestはスマホアプリもあります。
なお、上で紹介したスピードテストサイトで実際に回線速度測定を行ってみて、結果に差が出ることもあるかもしれません。理由はさまざまですが、各スピードテストサイトで使用しているサーバーが異なることが原因の一つです。サーバーとの距離が近い場合は速い数字が出やすく、反対に遠い場合は遅い数字が出やすくなります。

光回線が遅く100Mbpsしか出ない理由

光回線が遅く100Mbpsしか出ない理由

現在の光回線は最大通信速度が1Gbpsのサービスが主流です。しかし、一般向けの光回線サービスはベストエフォート型といって、最大通信速度で通信できることはほとんどありません。そのため、1Gbpsの速度が出なくても特におかしいことはありません。
しかしそれでも、最大通信速度が1Gbpsの光回線を使用している場合、おおむね200〜300Mbps程度の速度が出るはずです。100Mbps程度しか出ていないようであれば、何らかの問題が生じている可能性があります。
ここでは、光回線で100Mbpsしか出ない場合によくある理由について見ていきましょう。
光回線の速度が遅い原因については、こちらの記事も併せてご覧ください。

光回線が遅い!あり得る原因や特定方法、解消法を解説

光回線が遅い!あり得る原因や特定方法、解消法を解説

マンションなど住居形態に特有の原因

マンションタイプの光回線は、光ファイバーケーブル1本を電柱につないで、マンションの建物内に引き込んでいます。それを分岐させて、各部屋に配線している仕組みです。
これに対して戸建て住宅でも、同じように電柱から光ファイバーケーブルを自宅内に引き込んでいますが、1軒の家で使用しています。
マンションの場合には1本の光ファイバーケーブルを多数の世帯で共有しているのが、速度が遅くなる主な原因です。
同じマンション内で大容量の通信を行っているユーザーがいると、どうしても他のユーザーに影響が出てしまいます。また、平日の夜や土日の昼などには、自宅でインターネットを利用する人が多いため、通信が混雑しがちです。
さらに、各部屋に分岐させる際の配線方式が原因で速度が遅い場合もあります。光配線方式、LAN配線方式、VDSL方式の3種類がありますが、このうちVDSL方式は速度が遅くなりやすいです。

接続方式に問題がある場合

光回線の接続方式は、PPPoE方式とIPoE方式の2種類があります。このうちPPPoE方式は古い接続方式で、IPoE方式の方は新しい接続方式です。それぞれプロバイダによって対応状況が異なります。
このうちPPPoE方式は、ネットワーク輻輳(アクセスの集中により速度が低下したり通信が途切れたりすること)が起こりやすいのが特徴です。多くのユーザーがインターネットを使用する時間帯に混雑しやすくなり、速度も不十分なものになってしまいます。
これに対して、IPoE方式ならネットワーク輻輳が生じにくいのが特徴です。多くのユーザーがインターネットを使用する時間帯でも、快適な通信速度を維持できます。
光回線で100Mbpsしか出ない場合、PPPoE方式で接続している可能性があるでしょう。

ルーターやデバイス、LANケーブルなどの周辺機器に原因がある場合

回線そのものには問題がなくても、周辺機器などが原因で、通信速度が遅くなることもあります。ルーターやPC、スマホ、LANケーブルなどに問題がないかどうか確認してみましょう。
例えばルーターのスペックで最大通信速度が100Mbpsまでしか対応していない場合、当然ながら通信速度は100Mbps以下になります。
また、LANケーブルはカテゴリーにより最大通信速度が決まっています。CAT5のLANケーブルは最大通信速度が100Mbpsです。もしCAT5のLANケーブルを使用しているのであれば、回線に問題がなくてもLANケーブルを通過するときに速度が100Mbps以下まで抑えられてしまいます。
さらに、PCやスマホもスペックが低いとデータの処理が追いつかず、高速通信に対応できない場合があります。

ルーターの設置場所に原因がある場合

ルーターそのものには問題がなくても、設置場所が原因で十分な速度が出ない可能性もあります。無線接続しているデバイスとルーターとの間に障害物があると、速度が遅くなったり不安定になったりすることが多いです。距離が離れすぎている場合にも、速度と安定性が損なわれます。
普段ルーターから離れた位置でデバイスを使用している場合は、試しにルーターのすぐ近くで使用してみましょう。通信速度が改善するようであれば、速度の遅さはルーターの設置場所が原因ということになります。なお、この検証を行う際にPCを動かすのは大変なので、スマホやタブレットで試してみると良いでしょう。
また、ルーターの近くに電子レンジやテレビなどがあると、電波干渉を受けて通信速度に影響を及ぼすこともあるため、注意が必要です。

無線LANルーターの接続台数が多い場合

無線LANルーターに接続しているデバイスはお互いに帯域を分け合っています。そのため、接続台数が多いと、1台あたりが使用できる帯域が少なくなり、通信速度が遅くなってしまいます。
例えば、デバイスが1台のみであれば300Mbpsの速度が出る場合でも、10台のデバイスを接続して同時に通信を行うと平均30Mbpsまでしか出せなくなることがあります。
特にオンラインゲームやビデオ会議などで大容量の通信を行うデバイスがあると、他のデバイスでは速度が出にくくなってしまいます。
速度が遅い場合は、無線LANルーターに何台のデバイスを接続しているのか、それぞれどんな用途で使用しているのか確認してみましょう。

光回線が遅く100Mbpsしか出ない場合の解決策

光回線が遅く100Mbpsしか出ない場合の解決策

光回線が100Mbpsしか出ないとき、原因によっては改善できることがあります。どうすれば高速で快適に通信できるようになるのか、原因別の解決策について見ていきましょう。

配線方式・接続方法に問題がある場合の解決策

マンションに住んでいて配線方式がVDSLの場合は、個人で行える方法での改善は難しいでしょう。ただ、マンションの管理会社に要望を出してみることで、光配線方式に変更できる可能性もあります。自分1人だけの要望では難しいかもしれませんが、同じような要望が複数届いていれば検討してもらえる可能性もあるでしょう。建物の構造的に不可能なケースもありますが、諦めずに一度要望を出してみることをおすすめします。
また、接続方式がPPPoE方式の場合には、IPoE方式に対応しているプロバイダに変更することで対応可能です。回線はそのままでプロバイダのみ変更するのであれば、工事も必要ありませんので比較的簡単に解決できます。

周辺機器に原因がある場合の解決策

周辺機器が原因で、光回線の速度が100Mbpsしか出ないのであれば、その周辺機器を買い替えることで解決できます。まずは原因となっている周辺機器を特定する必要があります。
周辺機器の買い替えにはお金がかかりますが、通信速度が遅くなるくらいの状態であれば、かなり古くなっていることが多いです。通信速度の問題がなかったとしても、近々買い替えが必要な状態といえます。
なお、買い替える周辺機器がルーターであれば、通信規格をよく確認しておきましょう。目安としては、Wi-Fi6以上の通信規格に対応しているものを選ぶのが望ましいです。安いからといって古い規格のルーターを買ってしまうと、またすぐに買い替えが必要になるため注意しましょう。

マンションなど住居形態や周辺環境に原因がある場合は基本的に対策不可

マンションに住んでいることによる通信の混雑が原因で100Mbpsしか速度が出ないのであれば、基本的に対策のしようがありません。すでに光配線方式で配線されているのであれば、改善できる余地はほぼないでしょう。
どうしても速度が遅くてストレスに感じるようであれば、光回線ではなくホームルーターを使用する方法もあります。ホームルーターならマンションでも戸建て住宅と同じ環境で使用可能です。ただし、モバイル回線を使用しているため光回線ほどの速度は期待できません。
また、低層階であれば、光回線の戸建て用のプランを契約する方法もありますが、工事が必要です。オーナーや管理会社の許可が必要で、承認されない場合もあります。

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まとめ

最大通信速度が1Gbpsの光回線を使っていて、通信速度が100Mbpsしか出ない場合、接続方式や周辺機器、ルーターの設置場所などに問題があるケースが多いです。また、マンションの場合は分配方式が原因で速度が遅くなることもあります。
原因によっては、機器の買い替えや契約の見直しなどによって改善できることもあります。本記事の内容を参考に、速度が遅い原因を特定して解決策を試してみましょう。

  • 本記事の情報は2024年11月時点のデータに基づくものです。