光コンセントとは?探し方や種類、ない場合の設置方法を開設
公開日:2024/08/19

皆さんは光コンセントについて知っていますか?
光コンセントは、室内に引き込まれた光ファイバーケーブルと専用機器を接続するためのものです。光回線のインターネットを利用する場合に重要な役割を担っています。
この光コンセントが自宅にあるのかどうか、どこにあるのかなど、あまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
また、光コンセントとよく似ている端子もいくつかあります。光コンセントだと思っていたら、別の端子だったということもあるかもしれません。
そこで本記事では光コンセントの探し方や種類、設置方法などについて解説します。
list目次
光コンセントとは?

光コンセントとは、光ファイバー用のコンセントです。専用のケーブルを使用して、固定回線に接続するための装置である「ONU」と接続します。コンセントという言葉が使われていますが、端子は電気のコンセントの形状とは大きく異なります。
光コンセントは光ファイバーケーブルとつながっています。光コンセントにONUを接続することで、インターネットの光信号がONUまで届く仕組みです。
PCやスマートフォンは光信号を扱うことができないため、光コンセントと直接接続することはできません。まずは光コンセントとONUを接続し、ONUによって光信号をデジタル信号に変換します。デジタル信号であればPCやスマートフォンで扱えるため、インターネット接続ができるようになるという仕組みです。
光コンセントはケーブルの差し込み口のところに「光」と書かれています。しかし、光コンセントに似ているものもあります。よくある間違いの例をご紹介しましょう。
間違いやすいもの① LANコンセント

LANコンセントは、LANケーブル用の差し込み口です。賃貸マンションなどの集合住宅で設置されていることがよくあります。一見すると光コンセントとよく似ていますが、光コンセントの専用ケーブルとは端子の形状が合わず差し込めません。また、挿入口のところに「光」の文字が書かれていない点でも光コンセントと見分けられます。
LANコンセントがあれば、LANケーブルを使用してPCやWi-Fiルーターなどと接続できます。既にデジタル信号に変換されているためONUを使用する必要はありません。ただし、利用する場合はプロバイダとの契約が必要です。なお、物件によってはオーナーや管理会社がプロバイダと契約していて、入居者側での契約が不要な場合もあります。
間違いやすいもの② モジュラージャック

モジュラージャックは電話回線用の差し込み口です。賃貸マンションなどの集合住宅で、VDSL方式が用いられている場合に設置されています。VDSL方式とは、集合住宅の共用スペースまでは光ファイバーケーブルが敷かれており、そこから先の各部屋には電話回線で配分する方法です。
モジュラージャックも専用端子のケーブルしか差し込むことができません。専用のケーブルでモデムと接続し、モデムからWi-FiルーターやPCなどと接続します。モデムはアナログ信号をデジタル信号に変換するためのものです。基本的に、光コンセントやLANコンセントを使用するものよりも速度は遅くなってしまいます。
光コンセントには2種類ある
光コンセントには、一体型と分離型の2種類の形状があります。
それぞれの違いについてこのあと解説しますが、先にお伝えしておくと、光コンセントの形状で性能面の違いはありません。専用でケーブルのつなぎ方など、使い方も全く同じです。また、差し込み口に「光」の文字が書かれている点も変わりません。
そのため、物件選びをするときなどには、光コンセントがどちらのタイプなのかは、それほど気にしなくて良いでしょう。
光コンセントが2種類に分かれている理由は、取り付け方が異なるためです。一体型の場合には、新築時から光コンセントを取り付けたケースが多いです。一体型を後付けするのは難しいため、後付けの場合には主に分離型が使われています。
では、一体型と分離型の特徴について見ていきましょう。
一体型

一体型の光コンセントは、電源コンセントのプレートと光コンセントが一体化しています。プレートの左右のどちらかに光コンセントが付いています。テレビのアンテナ線を接続する同軸ケーブルなどの端子も同じプレート内に設置されているケースが多いです。
電源のコンセントや同軸ケーブルは壁に対して垂直方向に差し込みますが、光コンセントは下から上に向かって差し込みます。
新築の物件やリフォームされた中古物件の光コンセントは、大半が一体型です。
分離型

分離型は光ファイバーケーブルが直接見える形で接続されていて、電源のコンセントとは独立しているタイプの光コンセントです。
光ローゼットという小さなケースに入れられており、光ファイバーケーブルが届く範囲内の距離で動かせます。ネジを使用して壁などに固定していることもあります。光ファイバーケーブルは一般の人が自分で取り外しすることはできません。
建物を建設した当時は光回線がなかった物件で、後から工事をして光回線を導入した場合に分離型対応がよく使われます。
光コンセントの探し方

賃貸物件を契約したり中古物件を購入したりする際には、あらかじめ光コンセントの有無を確認しておくのが望ましいです。内見をするときなどに、設置場所も実際に見ておくと良いでしょう。では、光コンセントの探し方について説明します。
コンセントの設置場所を探す
前述の通り、最近の賃貸物件や中古物件では、分離型タイプよりも一体型タイプの方が多いです。そのため、部屋に設置されている電源のコンセントを中心に見てみましょう。
光コンセントは一般的なコンセントとは形状が異なり、差し込む向きも異なります。また、一体型タイプの光コンセントが付いていれば、通常の電源のコンセントよりもプレートが大きくなるでしょう。そのため、光コンセントが設置されていれば、一目で分かります。「光」や「光コンセントSC」などの文字も目印になることが多いです。
テレビアンテナ用の同軸ケーブルの端子も一緒になっていることが多いため、リビングなどを中心に探してみましょう。
コンセントの設置場所になければエアコンダクト付近
電源のコンセントを全部調べてみて、一体型タイプの光コンセントが見つからなければ、分離型タイプの可能性もあります。
分離型タイプが設置されている場合は、エアコンダクトから光ファイバーケーブルを通しているケースが大半です。そのため、エアコンの付近を探してみましょう。
光ファイバーケーブルが見える形で設置されているため、あればすぐに見つかります。光ファイバーケーブルは電柱から引き込まれているため、道路側の部屋を中心に探してみましょう。
光コンセントがない場合は工事が必要

光コンセントを一通り探してみて、一体型タイプも分離型タイプも見つからないこともあるでしょう。
もし集合住宅などの場合でLANコンセントが設置されていれば、光コンセントがなくても問題ありません。LANコンセントを使用してインターネットに接続できます。VDSL方式の物件であれば、モジュラージャックがあれば大丈夫です。
しかし、光コンセントもLANコンセントもモジュラージャックもない場合は、インターネットに接続ができません。このような物件で光回線を利用するには、工事が必要です。
賃貸物件の場合は、工事の際にオーナーや管理会社の許可が必要です。許可を取ったら、回線事業者に工事の申込みをしましょう。申込みの際に工事日の予約をしますが、すぐにはできません。通常は申込みから1ヶ月程度先になり、混んでいる時期だと2ヶ月以上先になることもあります。
また、工事にかかる時間は1時間前後です。立会いが必要なため、在宅できる日時を指定しましょう。
なお、DIYが得意な人の中には、自分で工事をしてみようと考える人もいるかもしれません。しかし、光回線の工事をするには資格が必要です。一般の人が自分で光回線の工事をすることはできないため注意しましょう。
キャンペーンで安くなることも
光回線の工事には数万円の費用がかかります。大きな出費ですが、プロバイダや回線事業者などによって、工事費用が割引になるキャンペーンを実施していることもあるためチェックしてみましょう。
割引の内容はプロバイダや回線事業者によってさまざまです。工事費用はかかっても、月額料金が割引になる場合もあります。
光回線の工事をする際は、各プロバイダや回線事業者のキャンペーン情報を必ず確認しておきましょう。
光回線工事なしでインターネットにつなぐには?
賃貸物件の場合、まれにオーナーや管理会社から工事の許可が得られないこともあるでしょう。このような場合は、光回線の工事をせずにインターネットを利用する方法がおすすめです。
モバイルルーターやホームルーターを使用すれば、工事を行うことなく自宅でインターネットが楽しめます。モバイルルーターやホームルーターなら、申込みをしてから数日程度で使えるようになるため、引越しなどのシーンに最適です。オーナーや管理会社の許可が得られず工事ができない方だけでなく、できるだけ早くインターネットを使えるようにしたい方にも有用な方法です。
ただし、モバイルルーターやホームルーターは、スマートフォンと同じモバイル回線を使用しています。そのため、速度や安定性の面では光回線に及びません。速度や安定性を重視するのであれば、光回線がおすすめです。
モバイルルーターやホームルーターの契約について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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まとめ
光コンセントはONUと接続するための端子です。電源のコンセントと一緒になっている一体型タイプと、独立している分離型があります。最近の賃貸物件では、一体型を設置しているところが多いです。見つからない場合には、電源のコンセントの付近やエアコンの付近を中心に探してみましょう。
光コンセントがあれば、工事不要で契約を済ませればインターネットを利用できます。光コンセントもLANコンセントもなければ、光回線を導入するのに工事が必要です。工事をして新規で光回線を導入するのであれば、ぜひ@T COM(アットティーコム)ヒカリをご検討ください。
- 本記事の情報は2024年7月時点のデータに基づくものです。