光回線が工事済みかどうかの確認方法!注意点も解説します
公開日:2024/07/11

自宅に光回線を導入すると、高速で安定したインターネット通信を利用できます。ただし、光回線の利用には回線を自宅へと引き込むための工事が必要です。
もし引越し先の新居に光回線を導入したい場合、光回線の開通工事が行われていなければ、導入時に工事をする必要があります。反対に、工事済みであれば開通までにかかる時間は短くなるでしょう。
本記事では、光回線の導入に必要な開通工事の確認方法を詳しく解説します。
光回線が工事済みかを見極める方法

新たに光回線導入を検討する際、最初に必要な作業が光回線の開通工事が完了しているかの確認です。 ここでは、お住まいの物件が工事済みか見極める方法についていくつかご紹介します。
光コンセントの確認
光コンセントは、通常のコンセントと異なり、光回線専用の差込口を指します。光コンセントが建物にない場合は、光回線を引き込むための設置工事が必要です。
では、通常のコンセントと光コンセントには、どのような違いがあるのでしょうか。室内に設置された光コンセントの特徴は、以下の通りです。
- 一体型
- 通常のコンセント差込口と並んで、ONU(光回線終端装置)の接続に必要なジャックがあり、「光」または「光SC」と表記されています。
- 分離型
- 壁に穴を開けたり、エアコンダクトを利用したりして光回線を引き込む際に用いられます。通常のコンセント差込口とは、別の場所に設置されているでしょう。一体型と同様に、「光」または「光SC」の表記があります。
マンションやアパートに設置されている光回線の確認方法について、以下リンクで詳しく紹介しています。参考にしてください。

このマンションで光回線は使える?光回線の工事状況の確認方法
光コンセントが設置済みでも工事を要するケース
光コンセントが設置されていても、契約するプロバイダが対応していなければ、新たな工事が必要になります。
その他、光コンセントが設置済みでも工事が必要になるケースの具体例を、いくつかご紹介しましょう。
- 集合住宅の共有スペースに設置されたMDF(集合装置)から各部屋までの配線工事が完了していない
※MDFとは、集合住宅やオフィスビルなどに設置される通信配線の主配線盤のこと。集合住宅の場合、電話回線やインターネット回線の通信配線は各部屋に直接引き込むのではなく、MDFを利用することが多い。そのMDFを通じて各部屋に通信配線を引き込む。 - 以前の居住者が、退去時に光コンセントだけ残して配線を撤去している
- 室内につながる配線が断線している
- 配線が契約したいプロバイダのものではない
※別プロバイダの配線でも利用可能な場合もあるため、確認が必要。
物件情報で確認
光回線の設置状況を確認するために、住宅情報サイトから情報を得るのもひとつの手です。
物件情報のページに記載されている「部屋の設備」の項目で、インターネットの導入状況を確認できます。
ただし、インターネット完備と表記されていても、光回線が利用できるとは限りません。インターネットは光回線以外にも接続する方法があります。ケーブルテレビ回線などでもインターネットの利用はできるものの、光回線ではありません。
「光ファイバー完備」「光ファイバー無料」の表記があると、新たな工事をすることなく、すぐに光回線を利用できるでしょう。
光回線事業者のサイトで確認する
光回線の工事が完了済みか、光回線事業者(プロバイダ)のサイトからも確認できます。更新頻度も高いため、情報の信頼度も高いでしょう。
しかし、集合住宅の場合、共用部分までの開通状況のみ記載されているため、各部屋まで開通しているかまではわかりません。別途、確認が必要になります。
主要な光回線事業者の確認ページは、以下の通りです。
不動産会社・管理会社に確認
不動産会社や、管理会社に確認を取る方法もあります。物件を管理しているのは、所有者や管理者のため、自分で調べるより正確な情報が入手可能です。
引越しを予定している場合は、不動産会社や管理会社に問い合わせて、以下の項目を確認しましょう。
- 光回線の開通工事の状況について
- 部屋に光コンセントが設置されているか
- 光回線を契約するまでの工程を把握しているか
確認したあとの動きについて

光回線の開通工事について確認した後は、物件の開通状況によって必要な手続きが異なります。ここからは、状況ごとの解決策を見ていきましょう。
建物単位で未開通
近年、マンションやアパートなどの集合住宅では、光回線が未開通の物件は少なくなりました。しかし、古い物件の場合、建物単位での工事が行われていない場合もあります。物件の回線状況を事前に確認したうえで、引越し先を検討しましょう。
光回線が未開通の建物でインターネット通信を利用するためには、建物に光回線を引き込むための工事が必要です。外壁に配線固定用の金具を取り付けたり、穴を開けたりすることもあります。もちろん、工事をはじめるためには、管理会社やオーナーからの承認が必須です。
光回線の工事について詳しく知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。

光回線の工事とは?流れ・立会いの要不要・費用相場を分かりやすく紹介
工事の手配が面倒な場合は?
工事の手配が面倒な場合は「ホームルーター」や「モバイルルーター」の設置がおすすめです。
ホームルーターはモバイル回線の電波を活用して自宅にWi-Fi環境を構築する機器です。コンセントに挿すだけで利用できるため、手軽にインターネットを始められます。
モバイルルーターもホームルーターと同様にモバイル回線を使ってWi-Fi環境を構築する機器です。こちらはバッテリーで駆動するため持ち運びが可能で、自宅だけでなく外出先での使うことができます。連続使用が可能な時間は9~20時間程度ですが、充電しながら使うこともできます。
ホームルーターとモバイルルーターのどちらも開通工事が不要なため、簡単に利用できるだけでなく、利用料金は固定回線より安いのが魅力です。
ただし「障害物による接続不良」「有線接続が不可能」「通信制限がかかる可能性がある」などのデメリットもあります。
Wi-Fiの契約について詳しく知りたい方は、以下のリンクを参考に検討してみてください。

家のインターネット回線はどれがいい?3つのパターンの特徴を解説します
@T COM(アットティーコム)が利用できるWi-Fi
ここで、Wi-Fiの利用におすすめなインターネット接続サービス「@T COM(アットティーコム)」について紹介します。
株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供する「@T COM(アットティーコム)」では、「WiMAX+5G ホームルーター」を提供しており、Wi-Fiがお得に利用できます。利用料金については、以下のページからご確認ください。
@T COM(アットティーコム)WiMAX+5G ホームルーターの詳細はこちら
共用部分に開通済みであるものの部屋までは未開通
マンションやアパートなどの集合住宅において、共有部分のみ光回線が開通している場合は、各部屋まで新たに回線を引き込む工事が必要となります。引越しする際は、あらかじめ不動産会社や管理会社に、契約可能な光回線の種類を確認しておきましょう。
具体的な回線工事の手順は以下の通りです。
- プロバイダへ申込み
- 電話で工事内容に関する確認
- 日程の調整と決定
- 回線工事の実施
- 光回線の利用開始
部屋に回線を引き込む工事だけでも、申込み後、数週間から2か月程度の日数がかかることがあります。引越しに間に合うよう、工事までに必要な日数を事前に確認したうえで申込みましょう。工事が終わればすぐに、光回線の利用が可能になります。
部屋まで工事済み
光回線の開通工事が部屋まで完了している場合は、契約手続きのみで開通日からすぐに利用可能です。
引越し先の物件ごとに契約可能な光回線の種類は異なるものの、工事の予約や日程調整など時間のかかる工程が必要なく、短期間でインターネット通信できます。自宅の回線設備に合ったプロバイダを管理会社などに紹介してもらい、契約しましょう。
契約は、電話やインターネット、店頭から申込みが可能です。
希望する事業者の光回線でなかった場合
引越し先の物件が、希望するプロバイダの光回線でなければ、新たな手続きや別の方法を検討する必要があります。希望するプロバイダと契約するために、新たな回線工事が必要になる場合もあるでしょう。
開通工事は室内に手を加える必要があるため、オーナーや管理会社の許可が必要です。許可が出なければ、光回線の工事はできません。
工事を回避するためには、前述した「ホームルーター」「モバイルルーター」などを使用することも1つの方法ですが、こちらも契約できるプロバイダは限られるため、希望する事業者のサービスが利用できない可能性もあります。
なお、集合住宅であっても低層階であれば、戸建てプランの契約ができるかもしれません。近くの電柱から自宅まで通信用のケーブルを伸ばし、エアコンダクトから引き込みます。こちらも外壁に手を加えるため、工事の許可を得る必要があるほか、利用料金は通常のマンションプランよりも割高です。
光回線なら@T COM(アットティーコム)ヒカリ

乗り換え、または新規で光回線の導入を検討している方には、安定した通信と、お得な利用料金が魅力の「@T COM(アットティーコム)ヒカリ」がおすすめです。
@T COM(アットティーコム)ヒカリは「IPv6 IPoE」にも対応しているため、動画の視聴や大容量のファイルダウンロードなどもスムーズです。月額料金(2年バリューパック)はマンションタイプで4,180円(税込)、ファミリータイプで5,610円(税込)となっています。
まとめ
新しい物件に引越す場合は、事前に新居の光回線工事が完了しているかどうか、状況の確認が必要です。
マンションやアパートなどの集合住宅では、建物全体では回線工事が完了していても、各部屋まで開通しているとは限りません。開通していなければ、新たに回線工事が必要になります。
光回線が工事済みかどうか確認する方法はいくつかありますが、不動産会社や管理会社に直接、問い合わせてみると確実でしょう。
- 本記事の情報は2024年6月時点のデータに基づくものです。