一人暮らしのインターネット回線は結局どれがいいの?
公開日:2024/11/27

一人暮らしを始める際には、家具や生活環境などさまざまな面を整える必要があります。その中でも悩みの種になるのが、インターネット回線でしょう。
昨今、ネット環境なしに生活することは難しくなってきました。だからこそ、インターネット回線の選び方について、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、一人暮らしで契約できるネット回線を紹介し、おすすめのネット回線も紹介します。これから一人暮らしを始める方はもちろん、ネット回線料金を安くしたい方もぜひチェックしてください。
list目次
一人暮らしで契約が考えられるネット回線

一人暮らしをする際に契約できるネット回線は、光回線・ケーブルテレビ回線・モバイルルーターやホームルーター・スマートフォンのテザリングの4つです。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
光回線
光回線は、インターネット回線の一種で、光ファイバーケーブルを利用したネット回線です。光回線を利用する場合は、光ファイバーケーブルの開通工事と、プロバイダとの契約が必要になります。
光回線のメリットは、原則として速度制限がないうえ、回線が安定している点です。現在は最大通信速度が10Gbpsという高速通信も利用できるようになり、ますます魅力が高まりました。
一方で、前述の通り開通工事が必要となるため、実際にネット回線が使用できるまで数週間から2ヶ月ほどかかる点がデメリットです。また、光回線は持ち運びができないため、外出先でPCやタブレットをネット接続することはできません。料金がやや高めなのも一人暮らしの方にとっては、悩ましい点でしょう。
一人暮らしの方で光回線が向いているのは、在宅勤務(テレワーク)をする方や動画視聴、オンラインゲームが趣味の方など自宅で大容量の通信や長時間のネット利用をされる方です。
ケーブルテレビ回線
ケーブルテレビ回線とはCATVとも呼ばれ、大型アンテナがある施設で地上波やBS・CS放送を受信し、各戸へ配信するサービスです。光回線と同様、光ファイバーケーブルが必要で、その他同軸ケーブルを使用する場合もあります。
ケーブルテレビ回線のメリットは、申込み当日からネット回線が利用でき、テレビアンテナがいらない点です。また、光回線が整備されていない山間部でも利用できます。
デメリットとしては、光回線と比べると通信速度の遅さが挙げられます。一般的に光回線の最大通信速度は1Gbps(=1,000Mbps)であるのに対し、ケーブルテレビ回線は上り(送信)で10Mbps、下り(受信)が320Mbpsのプランも少なくありません。
そのため、ネットの利用頻度があまり高くない方や、普段からよくテレビを見る方には、BSやCSも視聴できるケーブルテレビ回線がおすすめです。
モバイルルーター・ホームルーター
モバイルルーターとは、周辺のデバイスにインターネット通信を提供するための持ち運び可能な通信機器のことです。充電式で、電源を入れておけば、事前に接続許可をした周辺デバイスでネットが利用できるようになります。
一方、ホームルーターはコンセントから給電する据え置き型タイプです。モバイルルーターよりも接続の安定性が高く、より多くのデバイスと同時にWi-Fi接続できますが、コンセントが必要なため、利用場所は原則として屋内に限定されます。
どちらも工事不要で、購入後すぐにネット環境を整えられるのがメリットといえます。また、引越しの際に撤去が簡単な点も利点です。さらに、モバイルルーターなら外出時にも利用できるため、自分専用の端末として外に持ち出しても問題がない一人暮らしの方に適しています。
デメリットは、光回線に比べて通信が不安定になりやすい点です。データ通信量の利用制限もあるため、普段からよくネットを利用する方には不向きといえます。
外出先でもネットを利用したい方はモバイルルーター、自宅でより多くのデバイスをネットにつなぎたい方はホームルーターがおすすめです。
スマートフォンのテザリング
テザリングとは、光回線やルーターの代わりに、スマートフォンの通信機能を使ってネットを利用する方法です。お使いのスマートフォンがあればつながるため、工事や新しい機器の購入は必要ありません。
テザリングによってPCなどに接続する際、下記の3種類の方法があります。
- Wi-Fi接続
- メリットは、通信速度が速く複数の機器との同時接続に対応している点です。ただし、スマートフォンのバッテリーが減りやすい点はデメリットといえます。
- USB接続
- 有線接続のため安全性が高く、通信速度も安定していて速い点がメリットです。一方でケーブルが必要なことや複数台同時にテザリングできない点はデメリットでしょう。
- Bluetooth接続
- 設定が簡単なうえ、バッテリーの減りが少ないこともメリットとして挙げられます。しかし、接続側もBluetooth接続に対応する機器でなければならず、通信速度が遅いこともデメリットです。
いずれの方法も、屋外でも使用できる点とスマホのデータ通信量を消費する点は共通しています。テザリングを検討している方は、スマートフォンのデータ通信量に余裕があるか確認しておきましょう。また、契約している通信サービスによってはテザリングの利用に別途料金が必要な点にも注意が必要です。
一人暮らしの人はみんなどうしている?

実際に一人暮らしをしている方の意見も気になるところです。ここでは、単身世帯のネット料金相場と、どの回線を利用しているかを解説します。
単身世帯のネット料金相場
総務省が行った調査によると、2023年の単身世帯の通信費の平均額は、1ヶ月あたり6,610円となっています。
また、同じく総務省の調査で、2024年4〜6月期における単身世帯の1ヶ月あたりの「インターネット接続料」は2,636円でした。ちなみにこのインターネット接続料には、インターネット接続(ADSL、ISDN、光ファイバーなど)の利用料とプロバイダ料金を含んでいます。
なお、同じ調査における1ヶ月あたりの「スマートフォン・携帯電話などの通信、通話使用料」は5,195円でした。これは「スマートフォン・携帯電話の本体価格」を含まない金額です。
みんなは何を利用している?
株式会社ALL CONNECTの調査(2024年2月実施)によると、一人暮らしで初めて契約したインターネット回線は、以下のとおりです。
光回線 | 48.3% |
---|---|
ホームルーター | 21.0% |
ポケット型Wi-Fi | 9.7% |
契約していない | 21.0% |
光回線の利用者が半数程度で最も多く、ホームルーターの利用者とインターネット回線を契約していない人の割合がいずれも2割ほどという結果になりました。また、最初に契約した回線を現在も使用し続けている人は7割を超えているそうです。
なお、回線を決める際に重視したポイントは「月額料金の安さ」が最も多く、「通信速度の安定性」「キャンペーンや特典」「通信エリアの広さ」「データ容量」と続きます。このうち料金はサービスによってまちまちですが、そのほかのポイントでは光回線が優れている部分も多いといえるでしょう。
インターネット無料の物件について

賃貸情報を閲覧していると、「インターネット無料」と記載のある物件を見つけることもあるでしょう。ここでは、インターネット無料の物件の仕組みやメリット・デメリットを解説します。
インターネット無料とはどういうこと?
インターネット無料とは、ネット回線の使用料が無料ということです。その物件の所有者がプロバイダと契約しており、入居者の代わりに使用料を負担してくれます。ネット環境がすでに整っている状態のため、工事や契約の手続きなどが不要で、引越し後すぐにネットの利用が可能です。
賃貸の情報をチェックしていると、「インターネット無料」の他に「インターネット完備」や「インターネット対応可」「インターネット接続可」などの表記を見かけることもあります。
「インターネット完備」と「インターネット無料」は基本的には同義ですが、それぞれ表記に明確なルールは設けられていません。
一方、「インターネット対応可」や「インターネット接続可」の物件は、光ファイバーケーブルの配線工事は完了しているものの、プロバイダとの契約はされていないことがあります。この場合、自分でプロバイダと契約し使用料を支払うことが必要です。あらかじめ物件の所有者や不動産屋へ確認しておくとよいでしょう。
インターネット無料物件のメリット・デメリット
インターネット無料物件のメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット
- 工事やプロバイダ契約が不要
- インターネット無料物件は、光ファイバーケーブルの配線工事はもちろん、プロバイダとの契約もすでに完了している状態です。そのため、工事業者やプロバイダとの手続きや、プランの比較検討などが不要になります。煩雑な手続きが不要な点はメリットです。
- 引越し当日からインターネットの利用ができる
- インターネット無料物件は工事やプロバイダとの契約がすでに完了しているため、ネット環境が整った状態になっています。工事が完了するのを待ったり、新しい通信機器を購入したりせず、引越し後すぐにネットの利用が可能です。
- インターネット使用料が無料
- インターネット無料物件は、その部屋の所有者が代わりにネット使用料を負担してくれます。そのため、ネット使用料が一切かかりません。一人暮らしで固定費を抑えて節約したいと考えている人にぴったりです。
※ ただし、「インターネット無料」という記載が、過去の情報である可能性や一部例外となる条件が設定されている可能性もあります。物件を契約する前に、物件所有者や不動産屋へ確認するようにしてください。
デメリット
- プロバイダを自分で選べない
- インターネット無料物件は、すでに所有者とプロバイダ間の契約が完了している状態です。そのため、自分で好きなプロバイダを選べません。契約するプロバイダにこだわりのある方には不向きでしょう。
- 通信速度が遅くなる場合もある
- インターネット無料物件は、アパートやマンション全体で1つのインターネット回線を契約し、すべての部屋で共有していることが多い傾向にあります。そのため、通信速度が遅いこともあるでしょう。また、夜間や土日といった利用者が多くなる時間帯は特に速度が遅くなるかもしれません。また、こういった場合に、別の回線サービスに容易に変更することができない点もデメリットです。
- インターネット利用料金が家賃に含まれている可能性がある
- インターネット無料物件と記載があっても、実際は家賃や共益費に含まれているケースもあります。引越し前にインターネット無料ではない物件と比較して、家賃や共益費が周囲の相場よりも高く設定されていないか、十分にチェックしておきましょう。
一人暮らしのおすすめインターネット回線は?

ここまでさまざまな回線の種類や、人気の回線について紹介してきましたが、結局どの回線を選べばよいのでしょうか。一人暮らしの方におすすめのインターネット回線を2つに絞ってご紹介します。
安定感や速度の面で光回線を推奨
一人暮らしの方には、安定感や速度面を考慮すると光回線がおすすめです。
総務省によると、2021年度の光ファイバー整備率は99.72%で、ほとんどの世帯で利用できます。また、光回線は有線接続であるため、通信が安定しているのもメリットです。多くの人に選ばれているのが光回線であり、速度面でもプランによっては光回線が群を抜いています。
ほかの回線の種類に比べると料金はやや高い傾向にありますが、スマートフォンとのセット割など割引プランを各社が提供しているため、工夫次第で安く抑えることもできるでしょう。
なお、光回線を利用する際はWi-Fiルーターの導入がおすすめです。Wi-Fiルーターがあれば無線でインターネットに接続できるほか、複数のデバイスでの同時接続もできて便利です。
Wi-Fiルーターについて、詳しくは以下の記事をご確認ください。

Wi-Fiルーターの役割とは?光回線に合ったルーター選びのポイントもご紹介
出典:情報通信白書|総務省
ネットの利用頻度や通信容量が少ない場合はモバイル系の回線もあり
一人暮らしの方におすすめなのは光回線ですが、ネットを普段あまり使用しない方であればテザリングの利用やモバイルルーターの契約も選択肢の一つです。メールのやり取りしかしない、検索程度の利用しかしないなどデータ通信量が少ない場合は、モバイル系の回線でも問題ないでしょう。
日常的にどの程度ネットを利用するのか振り返り、自分のライフスタイルに合った回線を選ぶことが大切です。
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まとめ
一人暮らしでネット回線を利用する場合、光回線やケーブルテレビ回線・モバイルルーターやホームルーター、スマートフォンのテザリングが使用できます。それぞれメリットとデメリットがありますが、安定感と速度面を考慮すると光回線の利用がおすすめです。特にテレワークをする方やネットで動画をよく見る方、オンラインゲームを楽しみたい方は光回線を利用するとよいでしょう。一方、普段からネットを利用しない方はモバイルルーターの利用でも問題ありません。
引越しを機にネット回線をどうするか検討している方や、少しでもネット回線を安くしたいとお悩みの方には、TOKAIグループが提供する「@T COM(アットティーコム)ヒカリ」の利用がおすすめです。格安SIMサービス「LIBMO(リブモ)」とのセット割も利用できるため、気になる方はぜひ詳細をご確認ください。
- 本記事の情報は2024年11月時点のデータに基づくものです。