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ズームレバーをTの方に押すと大きくなるから、遠くのものを撮るとき便利ですね。
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そう。大きくなる側を「望遠」、小さくなる側を「広角」といいますが、もっと大きな違いは、望遠側と広角側で写り方が変わること。注目したい違いは2つあります。ひとつは同じものを撮っても微妙に違う形になること。広角の方が遠近が強く出るのです。顔を撮ると違いがよくわかるから撮ってみましょう。 左画像:望遠で撮影した場合。背景も含めた全体がはっきりと写りこんでいる
右画像:広角で撮影した場合。人物以外はぼやけて写っている
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あ、ほんとだ。広角だと顔がすごく立体的に見えるけど、望遠だとすっきりして美人に見えるし、背景がぼけてる。
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そう。だからわざとちょっと離れて望遠にした方がきれいに見えることがあるんです。逆にググっと近寄って広角で撮ると親近感が出てちょっとコミカルな写真にできます。同じ場所で同じ人を撮っても広角と望遠でずいぶん違うから、ズームは大事なんです。
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広角機能を利用すれば広い範囲で背景を写せます。背景も一緒に撮る、どこで撮ったかわかるように撮るときは広角が有利。逆に背景の写る範囲を狭くして、撮った場所より被写体を強調したいときは望遠が有利なんです。被写体に近づけない時、室内など狭い場所で撮影する時は別ですが、相手との距離とズームをうまく組み合わせて撮れば写真がずっと楽しくなります。